介護ストレス事例
脳梗塞型とアルツハイマー型両方の認知症
5年くらい前に亡くなった祖母の介護の手伝いをしていました。
80歳を過ぎてから脳梗塞で倒れて、脳梗塞型とアルツハイマー型両方の認知症と診断されました。
最初は祖父が一人で家で介護をしていたのですが、かなりキツイと連絡があり、介護職を経験していた遠方から私が住み込みで手伝いに行きました。
実際家に行ってみると部屋が服だらけになって、呆然としました。
祖母は衣服を沢山着こまなければ気が済まないらしく、夏でも7枚くらい着こんでしまい毎日説得して脱がすのも一苦労でした。
しかも本人的には何着ていいかわからないから、家じゅうのタンスから服を引っ張り出すので片付けるのが本当に辛かったです。
他にも勝手に外出してしまう事も多く、家事をやっている間にいなくなってしまうので毎回近所の人に聞いたり警察の人にお世話になることも多かったです。
最も困ったことは、一緒に暮らしている祖父が施設に入れることに抵抗があったことです。
正直、このまま在宅で見るのも経験上難しいとは思ったのですが、今まで世話を掛けてしまったから自分で世話したいという気持ちが強かったので、他の家族も施設に入れることを勧められない状況でした。
そこで地域のケアマネさんに相談しに行き、まずはデイサービスと短期入所の両方をすることで祖父の介護の負担を減らすことと自分の時間を作ってあげることにしました。
そうしたら、施設への抵抗もなくなり特養などの施設も積極的に見学行くようになり、最終的には入所させることができました。
私は介護職をしていたから、高齢者の福祉サービスにどういうものがあるか分かっていましたが、両親や祖父はその時点からよく分かっていなかったので、上手く生活に合わせたサービスを受けられませんでした。
以前に比べて大分介護に対して関心を持たれるようになりましたが、普通に暮らしているとどういうサービスがあって、どこに相談すればよいかわからない人が多いですので、もっとわかりやすく宣伝とかしてほしいです。
女性/神奈川県