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まるで私の心が寝たきりになったようでした


私は在宅で祖母を介護していました。介護が始まったのは私がまだ20代前半、キッカケは祖母が自宅で転倒して圧迫骨折をしたことから急に寝たきりの生活が始まったのです。元々糖尿病など持病はありましたし、年齢とともにトイレが間に合わず漏らしてしまうことや下着を汚すことはしばしばあったのですが、それでもまだ自分のことは自分でできる状態でした。それが寝たきりになり、ある日突然祖母の生活のすべてが私たち介護者の肩にかかってきたのです。

主に母と私が介護していたのですが、私は当時まだ20代前半。介護の辛さに年齢は関係ありませんが、当時は周囲の友人を見ると皆仕事を頑張っていたり結婚生活を始めたりと人生これからといった感じでしたので、祖母の介護と家事手伝いで一日を終える私の閉塞感といったら相当なものでした。そのうち、うつ状態が悪化して自分の世界はどんどん狭くなり、次第に自分の人生を生きることを諦めてしまうようになりました。それが一番辛かったです。 「自分の時間を作るようにして気分転換してくだい」という言葉も重くのしかかりました。と、いうのも家を出ない限り介護からはなかなか離れることはできません。しかし現実は家を出る時間といえば買い物くらい、友人と会う時間も作るようにしましたが、それだって時間が限られています。家の中で好きな音楽を聴いたり本を読んでいても祖母からひっきりなしに呼ばれることも日常茶飯事、それでも自分の時間が作れないのは自分の介護や家事の要領が悪いのか、と思ってしまったからです。

こうして人が善意や励ましでかけてくれた言葉も否定的に受け取るようになった自分がひどいひねくれ者に思えて、それも辛かったです。まるで私の心が寝たきりになったようでした。

女性/千葉県